ピアスを開けたい
リストカットを始めて、自分の身体を傷つける自傷行為が、心の痛みを和らげると思っていた。
身体の痛みが、心の痛みを麻痺させてくれるようだった。
中学を卒業した記念に耳にピアスを開けた。
近くの薬局でピアッサーを買って、初めてピアスを空けた時、痛かった。
でも、リストカットと同じような感覚で、痛みを快感に感じた。
それから嫌なことがあったりすると、リストカットしたり、ピアスを開けるようなっていきました。
いわゆるピアス依存症。
自傷行為としてのピアス依存症
ピアス依存症ってどんな心理だと思いますか?
私の場合、自傷行為として、ピアスを開けたくなります。
初めはピアッサーで開けてたけど、高校生の私にしては高かったのでネットで医療用針(ニードル)を買って穴開けてた。
ピアッサーと違ってサクサク穴開くから、気持ちがいい。
ただ衛生的にも使い回さない方がいいけど。
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2年間で、両耳合わせて12カ所のピアスの穴を開けた。
その間もリストカットも続いてた。
一般的な耳たぶ以外にピアスの穴を開けていたのは、
トラガス(耳の穴の前にとんがった小さな軟骨部分。ここに穴開けてる人はまわりにはあまりいなくて、「ピアス開け過ぎ」と思われていた。)
ヘリックス(耳のまわりの軟骨部分。「軟骨開けてるんだ、いかついね」ってよく言われたな。)
アウターコンク(耳の上にある軟骨部分。拡張をしてボディピアスする人も多い。可愛いからお気に入りのピアスの穴でした。)
もう耳に開ける場所がなくなってきて、いくつかの穴を拡張したりもしました。
でも、自傷行為としての身体に穴を開けたい欲求みたいなのがあったので
口とか舌とかボディピアスも開けようかと一瞬考えたけど、めんどくさそうなので辞めました。
耳も寝るときに邪魔になることもあったけど。
「ピアス 身体改造」とかってワードで検索すると、ボディピアスを顔とか鼻とか手とか首とかあらゆるところに穴開けている人いるよね。
その気持ちは分からなくないな。
ピアスで人体改造?身体改造?
ピアスでの自傷行為について調べていくと、人体改造・身体改造というワードに辿り着いた。
結構グロテスクなので、心身ともに健康な人は見ないほうがいいかも。
閲覧注意です。https://matome.naver.jp/odai/2146745102025315301
全身
入れ墨(刺青、タトゥー)
針で皮膚に穴をあけそこに塗料を塗り込んで絵を描く。
スカリフィケーション( 瘢痕文身(はんこんぶんしん))
皮膚に傷をつけ、また化膿させて盛り上がらせるなどして模様を施す。意図的に付けられた傷(瘢痕)は石器時代から確認される。
ピアス・肉体穿孔
身体の特定の部位に穴をあけそこに装飾品を吊り下げる。文化圏によってはこの穴を徐々に広げて、肉体の一部を輪や紐の状態にするものもある。
ビーズや金属などの埋め込み。
生理食塩水を皮下注入することによって部分肥大させる身体変形。時間が経過すると、生理食塩水は身体に吸収されるので、一時的な変形。こぶの形成や皮膚の一部を伸ばす事で膨らませて垂れ下がらせる。顔面や頭部に行った状態をベーグル・ヘッドとも呼ぶ。
人体にフックを通して吊り下げるもの。フックを通した皮膚には痕が残り、フックや吊り下げるための器具をそのまま身体に残すこともある。類似した伝統的行為として北米インディアンの「サンダンスの儀式」の「ピアッシングの苦行」がある。
なんだそれってかんじ。
私は自傷したくてピアスを開けまくってたけど、身体改造したい人って自傷行為なのかな。
人とは違っていたいとか、そんな気持ちなのかな。
私はピアスの穴を開ける痛みでとりあえず満足してた。
高校生だったし、そこまでできないなって感じ。
でもタトゥーは入れようかなって思ってた。結局何を彫ればいいか決められなくて、やらなかったけど。
ピアスを開けたい まとめ
スプリットタンっていう、舌のピアスの穴を拡張していって、最後に舌先を半分に切って二枚舌にする身体改造は、「蛇にピアス」っていう映画がまさにのタイミングだったな。
スプリットタンしたいとは思わなかったけど、「19歳、痛みだけがリアルなら 痛みすら、私の一部になればいい。」ってキャッチコピーは分かる気がした。そのとき私17歳。
高校生の時はピアスがいっぱい開いてるのがかっこいいと思ってた。
リストカットと決別してからは、ピアスの穴が増えることもなく、今は一般的な耳たぶにピアスをするくらいで、他の穴はふさがっちゃったかな。
蛇足ですが、wikipediaによると、"身体改造行為の歴史は古く、石器時代にも遡るとされる。また地理的にも広い範囲に数多くの事例が存在する。変工の目的としては、医療、儀礼、呪術や宗教(シャーマニズム)、身分地位・性別・年齢・所属・職業等の表示や、刑罰、また純粋に美意識に基く装飾まで様々なものが見られる。"
ということで、人間が身体に改造を施すのはそれぞれ深い意味がありそうですね。