大人のリストカット2
(閲覧注意です、苦手な方は見ないでください。)前回記事の続きです。
リストカットして、やりすぎて血が止まらなくなった私は病院へ行くことに。
帰宅した彼が、夜間救急のやっている近くの病院を探してタクシーで向かった。
「どうしたんですか?」って言われて、「自分で切っちゃって」って言う。
頭おかしい人なんだな、と思われたと思う。
若い男性のお医者さんが、丁寧に傷を消毒して、丁寧に縫ってくれた。
パカッと開いた傷口が8針ほど縫われて、ちゃんと閉じた。
「死ななくて良かった」と心から思った。
実際は1.5Lくらい出血しないと死なないから、まだまだ大丈夫ではあったけど。
でも怖かった。
傷口から血があふれる瞬間が何度もフラッシュバックしてた。
彼氏には、「ごめん、ごめん、」と泣きながらそれしか言えなかった。
夜間救急での処置だったため、翌朝再度病院に行って治療費を払うことに。
自傷・自殺行為は保険適用外
「自傷の場合、保険が利かないので7万6千円になります。」
「え????」
恥ずかしながら、初めて知ったのです。
自傷行為の場合、保険診療には該当しないのです。
被保険者又は被保険者であった者が、自己の故意の犯罪行為により、
又は故意に給付事由を生じさせたときは、当該給付事由に係る保険給付は、行わない。(健康保険法)
原則的に、自傷行為や自殺行為の治療には保険が適用されません。
しかし、その行為が病気に由来すると病院側に認められれば、保険が適用されることも。
例えば「うつ病」などの病気で、自傷行為を行った場合、うつ病の治療の内ということで保険適用になるということ。
精神科への通院歴などがあれば、保険診療を適用してもらえるはずです。
しかし、私の場合。
中学2年生から、自傷行為が始まり、ネガティブ思考であったものの、
できるだけそれを他人に知られないように生きてきたので
精神疾患での通院歴はありませんでした。
「学生なので、そんな大金払えません。」
「なんとか保険適用してもらえませんか?」
と必死で受付の方に懇願しました。
「ちょっと医師に確認してみますね。」
私の処置をしてくれたあの若いお医者さんが、
なんと保険適用を認めてくれて2万円くらいの支払いで済みました。
抜糸はまた数日後ということで、
傷は見るも無惨な痛々しい様。
リストカットと決別した日
この日から、絶対リストカットはしないと心に誓いました。
あふれる血を見て、「死んだらどうしよう」という恐怖感。
やっぱり、本当は死にたくないのです。
あれから5年経った今、傷は左手首に残る大きな傷跡になってしまいました。
他人から見たら明らかにリストカットの跡。
心は苦しいことを全て克服したはずなのに、傷跡は消えない。
傷口を見る度に思いだしたくない過去を思いだしてしまうようで、ちょっと嫌な気持ち。
リスカットなんてしなければよかったな。と今は後悔しています。
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