痩せたくて痩せたくて痩せたくて
拒食症・過食症になった話です。
晴れて大学生になった私。
大学入学して、できた友達はなぜか「おしゃれで可愛い系女子」の、細くて可愛い子たち。
本当にみんな可愛くて、学部の中でもレベルの高い子たち。
それがきっかけでした。
なぜかそんな女子グループに入った私は、
彼女たちみたいにどんな洋服も似合う細くて可愛い女子になりたい
と思いました。
それに追いつこうと、ダイエット・食事制限を始めた結果。
なんとダイエット開始5ヶ月で8キロ減。
体重46kg→38kgまで落ちました。
元々すごく太っていたわけではないけれど、
ダイエットすればするほど痩せることに快感を覚える。
「痩せた?」
「細くて可愛い~」
なんて言われ始めたら、調子に乗ってどんどんダイエットにのめり込んでいきました。
拒食症
痩せていったら、食べることが怖くなりました。
食事制限がどんどん厳しくなり…
▽ある1日の食事
朝:なしor豆乳200ml
昼:サラダ
夜:豆腐orこんにゃく
一日の摂取カロリーは500カロリー以下。
いちばん食事制限をしていた時はこんな感じ。
水とかで空腹を紛らわせて、いかに食べないかを考えてた。
あと下剤使ってました。
友達とご飯に行く時とか、「ちょっと食欲なくて~」とか言って、
注文した料理をいるも1/3も食べなかったけど、
少しでも食べたら太るんじゃないかって恐怖から、食事の後に下剤を飲んでた。
食べたもの消化する前に下痢して、出してた。
あとカロリミットも一日に何回もたくさん飲んでた。
過食症
食事をきつく制限してたら、たまに異常に食べたくなって暴食。
その後吐くようになりました。
スーパーで菓子パンを10個買って、全部食べてすぐ全部吐いたり、
ファーストフードのセット2つ頼んで、店内のトイレで吐いたり、
暴食→嘔吐を毎日繰り返してました。
吐くのが辛い時は、下剤を規定以上の量飲んだ。
頭の中は常に食べることでいっぱい。
スーパーに行くと、食品カロリーの表示ばかりを見比べて、1時間以上経ってたことも。
いつもお腹が空いてるから、
「あと1時間、食べるのを我慢しよう。」
夜寝る前も、「明日は何食べよう。」
頭の中は常に食べることを考えてた。
痩身エステ
痩身エステにも通ってました。
夏なんか肌の露出が多くなるし、特に通い詰め。
大学生でお金もないのに、痩せることだけにはお金を惜しみませんでした。
「そんなに太ってないけどね~」
と言いながら、施術してくれるエステのお姉さんたち。
エステに来ている人で、どうみても痩せている人を何人も見た。
私と同じで痩せてても、エステに通い続ける人って結構いる。
摂食障害による身体の異常
ダイエットを始めて、体重がガンガン落ちていくと生理が止まった。
めまいすることが多くなって、エネルギー不足だと分かった。
それでも、太ることが怖くて食べられなかった。
痩せてきたら、骨が痛くて横になって寝られなくなった。
鎖骨が浮き出て、あばら骨も見えるようになった。
「骨しかないね」
「細すぎない?大丈夫?」
と言われても、褒め言葉にしか聞こえなかった。
細ければ細いほど良いと思ってた。
どんな服でも、着られる自分を誇らしくさえ思ってた。
それでも、雑誌やテレビのモデルさんはもっと細いし、
大学の女子グループのみんなも細いから、それを維持しようと必死。
痩せてる子を見ると疎ましく思った。
振り返り
摂食障害だった時の私は、痩せることに囚われすぎて精神的にもおかしかったと思う。
痩せてるのがステータスみたいな、女子の価値観の中にいたから、
そこでなんとか生き残ろうとしてました。
でも、大学を休学することになってそういう女子のしがらみから離れたら、
別に痩せてなくてもいいなって思えるようになりました。
治療とか受けた訳ではないけど、周りの環境を変えて、考え方を変えたら、治った。
痩せていることが美しいとされる日本は、メディアに影響されすぎている気がする。
自分の身体を作る食事をもっと大切にしないといけない。